「あれ?この鉢、底に穴が開いてない」

最近売られている植物には、底に穴が開いていないタイプのものがあります
当社だけでなく、他社様の商品でも、この手の鉢が使われることも

室内では使い勝手が良い鉢ですが、穴が開いている鉢とは違う点をご紹介します









良いところで、特におすすめなのは「水があふれる心配がない」というところ
一般的に室内植物の水やりは「鉢底から水があふれるくらいたっぷりと」水をやるわけですが、時には”たっぷりやりすぎて鉢皿からあふれてしまう”ということも
土がカラカラに乾いていて、水が染み込みにくくなっているときも、鉢皿からあふれさせてしまったりします
穴なしでも水をやりすぎればあふれますが、鉢皿よりは心配は少ないです

もう一つは、つり鉢の場合です
つり鉢は、垂れ下がる植物を飾ったり、あいてる空間に飾れたり、とても機能的な鉢ですが鉢皿を使えません(鉢と鉢皿が一体化したつり鉢もありますが)
戸外やベランダなど、水が落ちてもいい場所なら問題ないですが、室内ではそうはいきません

水やりのたびに降ろして水をやり、水が垂なくなるまで待ち、またつり直す
ちょっと面倒ですよね
これが穴なしの鉢だと、下さずそのまま水がやれるわけです
水が落ちたら困る!という場所にも飾れます




そんな便利な”穴なし鉢”ですが、注意するところも、「水やり」です

穴がない、ということは、”与えた水は全部鉢の中にたまる” ということになります
水をやりすぎれば、鉢の中は常に水浸しです
そうならないように、水やりの量は少なめにして、回数は乾いたのを確認してからにします
    
どの程度少なめにしたらいいのか?ということですが、それは品種や鉢の大きさによっても変わってきます






例:家にある「リプサリス エワルディアナ」
鉢のサイズは4号(直径12cm、高さは15cm程度)
4月〜10月、の場合
    
水の量は、
本来なら200mlくらいは与えるところですが、穴なし鉢なので、100ml程度かと思います
(わざわざ計量したりはしないので、大体ですが)
土が乾いているなら、100mlくらいなら土が全部吸い上げてくれるので、いつまでも水が底に
溜まったままにはなりません
    
置いてある場所は、明るいリビング
1週間もすれば土が乾いて表面が白っぽくなってくるので、また水やりします
時期によってはもっと早く土がカラカラになってしまうのですが、
その場合は、水の量を増やす、のではなく『回数を増やす』ようにしています






場所や気温、風通しによっては、なかなか土が乾かないこともあるでしょうから、土が乾いて白っぽくなるまで待って水やりしましょう
特に寒い時期は、余分な水が溜まったままだと根が傷む危険があるので、しっかり乾いたのを確認してから、もっと少量の水やりをする方が安心です

土が乾いた色が分かりにくいなら、水を吸ってる時の重さと乾いた時の重さの違いや、土と鉢に隙間ができているかどうかなど、乾いた変化を覚えておくといいですよ



フレボディウムなどシダの仲間なんかは、水が足りないと葉っぱが白っぽくなったりします
そういった外見の変化も、水やりの目安になります




穴なし鉢についていろいろご紹介させていただきましたが、これはあくまで目安です
今すでに育てていて、順調に育っているのであれば、今のままの育て方をお勧めします