「室内の明るい場所」とは、「レースのカーテン越しに日光が当たる窓辺」のことです

観葉植物はほとんどが温室で栽培されており、その温室は一般家庭の室内に比べるとかなり日光があたります。
日光が良くあたる環境に慣れているわけですから、急に日当たりの悪い場所に移動すると、その環境に対応できずに弱ってしまいます。
だからといって、一般家庭で温室と同じ環境を作るのは容易ではありません。
だからせめて、室内でも日光が良くあたる場所に置いてあげよう、ということなのです。

観葉植物の中でも、シダの仲間やザミオカルカス・ザミフォーリアなど、日光のあまりあたらない場所(全く日があたらない場所は不可)でも対応できる品種もあります。
くわしい置き場所は品種別の育てかたの方に説明が書いてあるので参考にしてください。

ですが、「日当たりの良い場所に置く」品種が日当たりの良くない場所に置いてあったとしても、その場所に慣れて元気良く育っているのであれば、あえて場所を移動する必要はありません


       





 
前の項で「室内の明るい場所に置く」と言いましたが、ではなぜ直射日光に当ててはいけないのでしょうか?
それは人間と同じように、葉っぱも日焼けしてしまうからです。
日焼けすると葉っぱが黒くなってしまい、一度日焼けした葉っぱは元には戻りません。

温室は一般家庭の窓辺より日光が良くあたると言いましたが、その温室でも日除けはしてあります。
観葉植物の温室はペンキなどの水性塗料(白や水色など)が塗ってあったり、寒冷遮(かんれいしゃ)と言われる目の粗い網のようなもので覆ってあったりします。
これは、植物に直射日光があたって葉が日焼けするのを避けたり、温室内の気温が上がりすぎてしまわないようにするためなのです。

品種によっては、もともと日光が強い場所で栽培されてるので直射日光があたっても平気なもの(戸外で育てるられるものなど)もありますが、日当たりの良くない場所にあったものや室内に置いてあったものを急に強い直射日光にあてると日焼けしやすいので注意が必要です。

6〜9月は日差しが強い日が多いので特に注意してください。





 
「室内の明るい場所」の項でも言いましたが、本や説明書に書いてある置き場所と違う条件の場所に置いてあるものでも、その場所で植物が元気に育っているならばその場所から移動しないのが鉄則です。

植物は環境に合わせて葉の向きや根の張り方などを変化させています。
その環境に慣れるために葉や根の状態を変えたのに、また急に違う環境に移動させられてしまうと、すぐには対応できずに弱ってしまいます。

寒さ対策などで移動するのは仕方がありませんが、その場所に慣れている植物の置き場所を移動するのはできるだけ避けた方がいいでしょう。